エピローグ前章
夢……
夢を見ていた。
ある日突然俺と一緒に住むことになった一人の天使の女の子。
彼女と過ごした時間。
彼女と過ごした日々。
これは俺にとってなによりも大切な時間だった。
毎日が新鮮で、
毎日が光り輝いてた。
ずっとずっと続くと思ってた時間が、ある日突然消えてしまった。
何もかもが、変わってしまった。
俺は一人残されてしまった。
ついこの間まで当たり前だった一人での生活が、たまらなく寂しくなってしまった。
次の日も、また次の日も、目覚めたらそこにいるんじゃないか?
またあの笑顔で微笑み返してくれるんじゃないか?
また……あの声で、自分の事を呼んでくれるんじゃないか?
そんな希望を抱きながら、ただ呆然と毎日を送っていった。
だけど、俺に微笑んでくれる人はついにかえって来なかった……
それから、たくさんの時間が流れていった。
季節が、何回も変わっていって、そしてまたやってくる。
その繰り返しの中で、俺も、また…………
俺の歩んでいくべき道が、再び照らされる時。
それは……
凍っていた時間が動き出す時だ……
寒さの厳しい冬が明け、また穏やかな春がやってくるように。
桜も散って、青々とした緑が一番映えて見える瞬間。
空がまた、高く見え始める時……
太陽の日差しが、少しずつ強くなってくる時……
……季節は、また初夏を向かえる……
あの時と同じく――――――
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