〜海岸通り編主人公について〜

高瀬 郁人(たかせ いくと)と蒔田 芹奈(まきた せりな)は幼馴染である。
隣同士ではないけれど、家は歩いて一分とかからないくらいの距離。
公園デビューを迎えた頃からの長いながーい付き合いで、幼い頃は毎日のように遊んでいた。
しかし、小学校へ入学し、さらに思春期をむかえてくると共にその関係は徐々に薄れていってしまい、今では幼馴染と言う形だけの関係が残るのみ。
毎朝自分の部屋まで起こしに来てくれるなんてイベントや、加えて毎朝一緒に登校・下校をするような幼馴染的イベントは一切皆無!
ただ、全くもって疎遠と言うわけではない。むしろ他のクラスメートと比べると仲が良いほうだ。
教科書や辞書の貸し借りだってするし、宿題を写させてもらう事だって(郁人限定で)ある。
高校生活も二年目を迎えた今年、何年ぶりかに一緒になったクラス。
二人が迎える夏は、なんだかいつもと違う気がした――――



・高瀬 郁人(たかせ いくと)    

好きな言葉は『なるようになるさ』
なんでもかんでも事なかれ主義で、基本的には自己主張はしない方。
それ故クラスの中でも目立たないほうに分類されるはずが、一緒にいる友人層が個性的な面々ばかりなので嫌でも目立ってしまう。
とは言え、大人しいどころかむしろみんなでワイワイするのが好きなので、結局は単にメンドクサイだけかもしれない。
年相応の、バカ・エロ・スケベを標準で備える憎めないこん畜生(友人談)
幼馴染の芹奈には、特にこれといった感情は持っていない。

・蒔田 芹奈(まきた せりな)    

ショートヘアーの似合う明瞭活発暴力系(郁人限定)少女。
いつも明るく元気に・前向きに、をモットーに誰にでも分け隔てなく接する彼女は、誰からも好かれるボーイッシュな(身体的特徴も含めて)女の子。
スポーツも万能で、更に頭脳も明断とまさに非の打ち所のない。
校内ではファンクラブもできているんじゃあないかも噂されるほどだ。
そんな彼女だが、実は知られていない一面も。
何故か幼馴染の郁人にだけはその本性(?)を見せている。
即ち、すぐにカーッとなって口よりも先に手が出るし、怒ると言葉遣いも悪くなる。
何か嫌なことがあると、基本も応用もなく、一も二もなく郁人がはけ口。
彼にだけ本当の自分を見せるのは、何か意味があるのかないのか。
いや、単に付き合いが長いから遠慮がないだけかもしれない……。
一つ下に、春奈(はるな)と言う妹がいる。


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